最後のバッター

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残酷なシーンで申し訳ありません。

夏の高校野球です。

ゲームセットの瞬間です。

最後のバッターが一塁でアウトになりました。

なんとかセーフになろうと、
頭から滑り込みました。

しかし、
ボールのほうが早く一塁手のグラブに入りました。

これで、
スリーアウト、ゲームセットです。

アウトになった走者は暫く起き上がれませんでした。

やっとの思いで起き上がろうとする、
そのときに撮ったのが上の写真です。

顔は写っていませんが、
多分泣いていたのでしょう。

痛々しいその背中から、
それをうかがい知ることが出来ます。

私は仕事がら、
このようなシーンを何度も見てきました。

しかし、
何度見ても「慣れる」ことはありません。

毎回胸が締め付けられるのです。

高校野球は負けたら「終わり」です。

次はないのです。

その重圧を最後のバッターは、
全部をしょって打席に立つのです。

そして負けたときには、
全部自分のせいと感じてしまうのです。

その気持ちが分かるだけに、
こっちまでも泣けてくるのです。













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