特集・拓大紅陵の早朝練習

こんにちは。
拙作ブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は「拓大紅陵の早朝練習」を特集しました。







1.真冬の早朝練習

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高校野球に限らず、シーズンオフをどう過ごすかが勝負。
写真は真冬の早朝練習。
練習といっても、ボールやバットは使いません。
ひたすら基礎体力を付けるだけです。
真冬の早朝ですので、気温は氷点下。
それでも全身汗だく。

監督さん曰く。
「冬の特訓で守備範囲が30%ほど広がった」

効果は体力だけではありません。
「これだけやったんだ」
自分への強い自信になったのは当然のこと。
「誰にも負けない」
強靱な精神力がなによりのご褒美です。


2.早朝練習その2

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この日は「朝焼け」がきれいでした。
その朝焼けをバックに選手たちを撮らせていただきました。
「朝焼け」がきれいな朝は空気も極端に冷え込みます。
凍える冷気の中で、彼らは黙々と練習メニューをこなします。
徐々に吐く息が白くなります。
額にはすでに汗が滲んでいます。
普通の人はまだ寝込んでいるころでしょうか。
なのに何故彼らだけがこんな朝から練習するの?
そうなんです。
彼らは「普通」には満足できないのです。


3.早朝練習その3

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夜明け前です。
それも冬の極寒のなかです。
この早朝練習は毎年の恒例になっています。
1年生から3年生までの全員参加です。
写真では分かりませんが、バックにはリズミカルな音楽が流れています。
その音楽に合わせて行進します。
この曲がないと力が出ないのだと思います。
まして、これを一人でやるとなると、それも長続きしないでしょう。
(みんなでやるから力が出るのでしょう)
写真はスクワット姿勢による前進です。
距離は50mはあるでしょう。
これを最低でも5セットは行います。
この早朝練習を毎年見ていると気づくものがあります。
年々選手達が成長しています。
1年生のころは途中でリタイヤする選手達が続出。
ところが、上級学年になればなるほど、すべてのメニューで余裕が出てきます。
しかも行進の足並みがぴったりと合ってきます。
それは見事なものです。


4.早朝練習その4

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早朝練習、最後のメニューです。
疲労もピークに達しています。
というか、体力の限界はとっくに過ぎています。
頼りは気持ち、精神力・・。
そんなのどうでもいい。
早く終わって欲しい。
見ているほうも辛い。
(本当に疲れる早朝練習の取材です)


5.早朝練習その5

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この練習メニューは何でしょうか。
金属板の上を足を横に滑らせながら往復します。
足腰や上体の側筋を鍛えるのでしょうか。
簡単そうですが、見た目以上にハードのようです。
体力やスタミナだけでなく、リズム感も必要なようです。


6.早朝練習その6

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今朝はあいにくの雨です。
グランドが使えないので屋内練習となりました。
おかげで運動範囲が狭くなり、楽かと思っていましたが、
それは甘かった。
1パスの距離が短い分、回数が倍でした。
しかも、熱気と湿度で蒸し風呂のようです。
窓を開けて換気をしても追いつきません。
やっぱり野球は外に限ります。


7.早朝練習その7

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もう限界か。
いえ、少し休んだだけで練習に復帰。
この繰り返しで、徐々に体力がついてきます。
3年生になるころには、余裕でどんなメニューでもこなします。
これが若さなんですね。


8.早朝練習その8

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随分と足が上がるものですね。
この関節の柔らかさも野球には大事なことです。
高校生活は短い。
怪我をしないためにも、体は柔らかくしておきましょう。


9.早朝練習その9

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姿勢は「腕立て伏せ」ですが、
この姿勢を長い時間保ちます。
徐々に腕が、足が震えてきます。
「時間が止まっているのでは」
終了の笛がなるのが遅く感じます。


10.早朝練習その10

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「もうちょっとだ」

やっと、東の空が明るくなってきた。
しかし、これからが長いのです。
みんなよく分かっているよね。


11.早朝練習その11

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やっと東の空が明るくなりました。
辛い早朝練習も残りあとわずかです。
最後のメニューです。
その最後のメニューがきついのです。
意識もうろうのなか、とにかく前に進むしかありません。
あと一歩、あと一歩・・・
夜明けは近い。


12.早朝練習その12

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「おっ朝陽が差してきた」

「これで最後だぞーっ」

「がんばろうぜ」

体力の限界はとうに過ぎている。
あとは仲間の励ましだけだ。
やるしかない。


13.早朝練習その13

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今日は屋内での早朝練習でした。
といっても、その過酷さは屋外と変わりません。
写真は「ケツ割り」による足腰の鍛錬です。
既に限界を超えています。
でもコーチがそばで見ているので止めるわけにはいきません。
声にもならない「悲鳴」が聞こえてきます。
こちらも、つい歯を食いしばってしまいます。
地獄絵です。壮絶です。


14.早朝練習その14

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真冬の早朝練習です。
凍えそうな空気です。
カメラを持つ手がしびれます。
指に息を吹きかけて、何とか神経を取り戻します。
がんばっている選手達に負けるわけにはいきません。
でも、やっぱり厳しい。


15.渾身のシャッター

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真冬の早朝練習を撮影しました。

使ったレンズは標準レンズです。

監督さんに許可をもらい、
グラウンドまで降ろさせていただきました。

早朝ですので、照明があっても辺りは暗く、
通常のレンズでは撮影困難です。

ここは最高の明るさを誇る標準レンズの出番です。

もちろん、絞りは全開(開放)です。

近くまで寄れますので、
選手たちの息づかいまで聞こえてきます。

ファインダー越しの選手たちは、苦しさにじっと耐えています。
こちらまで息苦しくなります。

選手たちにまけずに、
こっちも渾身の力をこめてシャッターを押します。


16.「ホット」に、「ほっ」と

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しゃれではありませんが、
朝練のあとのホットコーヒーでほっと一息。

心も体も癒やされる瞬間です。

これから寮に戻って朝ご飯でしょうか?

そのあとも練習が待っています。

今日もまた長い1日になりそうです。


17.何も出来ずにごめんな

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”苦しさ”の極です。

ファインダー越しだとその苦しさだけしか見えず、
こちらまで顔をしかめてしまいます。
シャッターを押す指に力が入ります。

「ごめんな」

オレ、写真撮るしかできないもんな。


最後までお読みいただき、
ありがとうございました。














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