野球もメンタルなスポーツ

少しラッキーなサヨナラゲームを紹介しましょう。
勝ったのは二松学舎沼南(2004年秋)。
8対8で迎えた延長10回の裏。
西村くんが打った打球は二塁の後方に上がった。

このフライを、
センターとショート、セカンドの3選手が交錯した。
その交錯のはずみで落球してしまったのだ。

その間、二塁からランナーがホームインし、
サヨナラ勝ちにつながった。(冒頭の写真)
では、この試合を少し解説しておこう。
二松学舎沼南は8回の表まで4点差で負けていた。
この4点差に追いついたのが8回の裏である。
この回、一気に4点を入れたのである。
しかも、同点の8点目はスクイズでもぎ取った。
これで、流れは二松学舎沼南に傾いた。
しかも、二松学舎沼南は後攻である。
この同点のときに、私はサヨナラを予期していた。
10回裏のフライもラッキーと言えばラッキーかもしれないが、
そのラッキーを、
二松学舎沼南の勢い(流れ)が呼び込んだといってもよいだろう。
「流れ」とはそういうものだ。
そして、デリケートなんだ。
だから、その流れは恐いともいえるが、
その流れを変えることも出来る。
大事なのは、その流れを察する冷静さと、
その流れを変えようとする強靱な精神力である。
野球もメンタルなスポーツなのだ。


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