しびれる!

またしてもサヨナラ試合の紹介です。
この試合も、最後はこうなることを予感していました。
負けたチームには悪いのですが、
サヨナラは一瞬のうちに勝負が決まり、
打ち上げ花火のような爽快感があります。
野球の醍醐味ですね。
それではその試合を再現しましょう。
2005年7月8日、習志野秋津球場
日大習志野 vs 拓大紅陵
9回の表を終わって4対4の同点。
試合の流れとしては、
前半は日大習志野ペースであった。
後半から徐々に拓大紅陵が追い上げて同点まで追いついた。
この流れからすると、
拓大紅陵有利の展開であった。
9回の裏、まず1番の小坂部(こさかべ)くんが出塁した。

その小坂部(こさかべ)くんは、
送りバントで二塁へ進塁した。
ここから両チームが動いた。
次の3番・大前(おおまえ)くんは敬遠となった。
それを目の前で見ていた4番の佐藤くんが燃えた。
佐藤くんは4番打者であり主将でもある。
「大前よりオレのほうが打ち取りやすいのか」
「ふざけるな!」

怒った佐藤くんは、レフト線へ鋭い打球を放った。
二塁から小坂部(こさかべ)くんが悠々生還した。
サヨナラ勝ちだ。

劇的な幕切れだ。
う~ん、この試合は興奮したな。
あのシーンを今でも鮮明に覚えています。
あの日はとにかく暑かった。
西日をまともに浴びるとヤケドをしそうであった。
あの猛暑のなかでの死闘だ。
意地と意地のぶつかり合いだ。
こうなると、最後は精神力だ。
気合いだ。
この試合ほど、それを感じたことはない。
見事な試合であった。
両校ともお疲れさん。


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