さよならホームラン

高校野球では、
「さよならホームラン」
は滅多に見られるものではありません。
その「さよならホームラン」を再現しよう。
まずホームランを放ったのは、前橋くんです。
東海大市原望洋高校です。
2005年5月3日 千葉県野球場
この日は春の県大会・決勝戦でした。
戦う相手は名門・習志野高校だ。
両校とも好投手をようした投手戦となった。
9回を終わっても1:1のまま勝負がつかず、
延長戦となった。
そして、
「さよならホームラン」が飛び出したのは、
11回の裏。
この回は前橋くんから始まった。
東海大市原望洋高校の4番打者である。

その落ち着き払った打席から、
私は「ひょっとしたら」と、心に感じるものであった。
そして飛び出したのがホームランである。

打球は一直線にバックスクリーンに吸い込まれていった。

思った通りの「どでかい一発」であった。
この試合の長い投手戦は、前橋くんの一発で決着がついた。

終わってみれば最後はあっけないものだった。
勝負とはこういうものだろう。
それにしても、前橋くんの一発には驚いた。
一方で、
この一発に泣きはしたものの好投を続けた習志野の横沢くんにも拍手を送ろう。
見事な投げっぷりだった。


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