わずか4時間で

2003年の夏の千葉大会だ。
この年の開幕試合は匝瑳対市川南だった。
開会式直後に、
開会式と同じ会場の千葉マリンスタジアムで行われた。
試合は延長戦となった。
両校譲らず、試合は12回まで続いた。
結局12回の表に1点を追加した市川南が、
その裏を0点に抑えて、
重苦しい死闘に終止符をうった。
途中まで、
元気いっぱいだった匝瑳の応援はご覧の状態だ。

開会式から、
わずか4時間で野球ともお別れだ。
短かすぎる夏であった。
この現実がまだ信じられない。
この現実が・・。
悲しみの涙は、
応援スタンドだけでなく、
グラウンドにも流れていた。
そこは、
夢を胸一杯膨らませて入場行進した場所だ。
わずか4時間前だ。
現実を信じたくないまま、
夏が終わっていく。


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