汗、涙

夏の高校野球は過酷です。
暑さと緊張のなかでの闘いだからです。
負ければ終わりの崖っぷちのなかで、
相手は対戦相手だけではありません。
猛暑というとてつもない強敵も相手にしなければなりません。
この日は、市立船橋の2点リードで始まりました。
しかし、途中でひっくり返されてしまいました。
2点のあとの追加点がなかったのです。
完璧に相手投手に封じ込められました。
「悔いは残りません」
そんなの嘘です。
今は悔いばっかりです。
確かに暑かった。
しかし、暑いのはみんな同じ。
暑さのせいにはできない。
自分たちの力が足りなかった。
それを考えると「悔い」しか残らない。
あんなに練習しても、足りないものがあった。
37℃という猛暑の夏。
その夏が、汗と涙をおいていった。
とてつもない大きな涙だ。


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