雄叫び(おたけび)

夏の高校野球、千葉県大会です。
千葉県野球場で目にした一コマです。
野球は、ゲームセットの瞬間が、
一番「ドキドキ」します。
映画やドラマと同じです。
どのような終わりかたをするのか、
そこに興味がいくのです。
ただ、
映画やドラマと決定的に違うところがあります。
それは、「台本」がないことです。
そういう、ぶっつけ本番のなかで、
私が注目したのは、
ピッチャーの「終わりかた」です。
勝った瞬間のピッチャーを、
カメラでとらえたかったのです。
9回裏を無失点に抑えての「完投勝利」です。
多分、
自分でも満足のいく投球だったのでしょう。
といっても、
途中危ない場面もありました。
その分、勝利の味は格別なのでしょう。
だから、
あの「雄叫び(おたけび)」になったのでしょう。
両腕に力の入った「ガッツポーズ」は、
苦しかった熱闘を物語っています。
一方で、
敗戦チームがいます。
内野ゴロに終わった最後のバッター。
残念、無念でしょう。
敗戦の瞬間、
チーム全員がグラウンドに崩れ落ちました。
スタンドの大応援団も同じく涙を流しました。
そこでお願いです。
勝ったチームへお願いです。
勝利のかげには、
負けたチームがいます。
その負けたチームへ、
少しだけ気遣って欲しいのです。
負けたチームの気持ちを、
少しだけ察してあげて欲しいのです。
「よく頑張った」
「最後まで力一杯戦った」
その気持ちがあって、
初めて「勝利者」といえます。
両校ともいい試合だったよ。
ありがとう。


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