ホームへ突進!

これは誰が見ても無謀です。
明らかにアウトと分かっていながら、
ホームに突っ込むのです。
判定は当然「アウト」。
これを見た、
たいていの人はこう言うだろう。
「あの選手は野球を知らない」
「夏を前にしてケガでもしたらどうするのか」
「無謀すぎる」
たしかに、
野球のセオリー(理論)からすると無謀であった。
ここは次のチャンスを待って、
三塁にとどまっておくべきだった。
しかし、
私には理屈抜きに、
この選手の心意気に惹かれました。
いえ、新鮮な野球を感じました。
セオリーを無視したからではありません。
なにか「挑戦する」こころを見たからです。
結果を気にしない、男の心意気です。
いまどき珍しい「荒削り」な心意気です。
サラブレッドではなく、
丸太ん棒を運ぶ農耕馬です。
いいじゃないですか。
やりたいようにやらせれば。
監督も、そんなふうにおっしゃっていました。
ちなみに、
この君津青葉高校は自然に囲まれた山奥にあります。
自由奔放に育っています。


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