ピッチャーは孤独

ピッチャーは孤独だ。

マウンド上に立つその姿を見るといつもそう思う。

肉眼ではそうでもないが、
ファインダー越しでは、
それが痛いように伝わって来る。

空に向かって大きく息を吸う。

深呼吸か。

つられて、
こっちまで思わず深呼吸をしてしまった。

さあ行こう。

バックを信じて、
キャッチャーミットに向かって投げるんだ。

あとは神のみぞ知るだ。

逃げても結果は同じだ。

ここは開き直りでいこう。

目の前のバッターを一人ずつ片付けるのだ。

自分を信じろ。

仲間を信じろ。

やるしかない。

投げるんだ。

投げ抜くんだ。

神様は見ているぞ。

逃げるな。

攻めるんだ。

結果を気にするな。

目の前のバッターに集中だ。

私はいつもそうつぶやている。

孤独なピッチャーを写しながら。